第一印象で「いいな」と思いました。管理戸数ふえるくんで管理受託のDXを推進

株式会社アルフハウジング
岐阜県可児市下恵土一丁目71番地
TEL:0574-48-8783
FAX:0574-63-7281
創業:1992年
従業員数:13名
管理戸数:1,160戸(2025年1月現在)
代表取締役社長 橋本憲太朗 様
代表自ら社内のDX化を推進
「導入後にどういう姿でありたいか」まで考えておくことが重要
1992年、岐阜県可児市広見で創業。現在34期目。
エイブルネットワーク2店舗を展開中の株式会社アルフハウジング。
2024年10月から同社の代表取締役社長に就任した橋本様は、不動産業界に古くからあるアナログな業務スタイルに疑問を呈し、積極的に社内のDX化を推進しています。
橋本代表に、管理戸数ふえるくんの運用状況と今後の賃貸管理業界の展望をお伺いしました。
管理戸数ふえるくん導入以前に感じていた課題
これまでの営業活動で感じていた課題を教えてください
東京の大学を卒業後、アルフハウジングに入社しました。業務の何もかもが古いスタイルで、非常にアナログだったのを今でも覚えています。
予定の共有すらノートでしたから(笑)
営業履歴も社内にありませんでしたので、温度感など何も情報が無く「毎回初めて会いに行く」状態でオーナー様に接触する形でした。担当からの引き継ぎもできず、営業に困るケースが多くありましたね。
営業担当個人ではやり取りができていたと思いますが、会社対オーナー様という目線でみると全体の状況把握ができていませんでした。
管理受託営業に関わらず、事業の生産性を高めるために、ITツールや不動産DXツールの導入が会社に絶対に必要だとすぐに考えました。
以降、私が旗振り役となり社内のDX化を推進してきました。
管理戸数ふえるくんを知ったきっかけを教えてください
賃貸住宅フェアのHPでたまたま管理戸数ふえるくんを見つけ、すぐに興味を惹かれて問い合わせをしたのが最初です。当時は賃貸オーナー様に効率よく営業できていない状況でしたので、その課題にピッタリ当てはまるな、と考えました。
サービス説明を聞いた時の印象はいかがでいたか?
「これはいいな!」と思いましたね。すごく印象がよかったです。
システムに営業履歴を残し、営業部門で情報を共有していく。これが簡単にできると思いました。システム自体がシンプルな設計で、直感的に操作できるなと。家主や建物を抽出する検索軸も豊富にあり非常に使い易いな、という印象でしたね。
特に家主をグルーピングできる「ラベル機能」は今でも重宝しています。
管理戸数ふえるくんを導入するうえで懸念事項はありましたか?
これまで数年に渡りDXツールの導入を推進してきましたので、組織からDXアレルギーが出ることはないと考えていましたし、実際にその通りになりました。
DXツールを導入する上で一番良くないと思うのが、古いやり方と新しいやり方が混在することだと思います。業務フローを統一するために、DX化の推進と同時に社員の評価制度も新設しました。「業務効率化」という評価項目を設け、システムの利用頻度や実際の業務効率性を査定評価しています。
ーそれはすごいですね
もちろんツールによってはちゃんと使いきれないかも、という懸念点は残りますが、5年後10年後を考えれば、絶対にこっちがスタンダードになるであろうと考えて導入しますし、新しいものを先行して取り入れて行くことで社員教育も合理的にできていると感じています。
DX化の推進にあたり社員さんの混乱などはありましたか?
私が社内でDX化を推進し始めた頃は、社員からすごい反発がありました。スケジューラーの導入ですら反発がありましたから。組織の業務改善についてこれない社員がいたのも事実です。
ただ、私は組織が今より強くなるためには絶対に必要なことだと確信していましたので、旗を下ろすことはしませんでした。
DX化の推進を行う上で、なるべく組織内にハレーションが起きないようにするためには、DXツール導入後に現場のストレスが無いよう業務の「仕組み」まで考えておくのが大切です。
導入して終わり、ではなく使い方や業務フロー、操作ルールを簡単にかつ明確にしておく必要があります。そこまでやって推進すべきだと考えていますので。
経営をする以上、従業員の全ての声を拾いあげて実現できることと、できないことがあります。特にシステムなどの導入はトップダウンで決める会社も多いと思いますが、一番重要なのは「導入後にどういう姿でありたいか」まで、ちゃんと考えておくことなんですよね。
嬉しいのは、今では社員の方から業務効率のアイデアが少しずつあがるようになったことです。組織が成長しているな、と感じています。
実際に管理戸数ふえるくんを導入してみていかがですか?
初めて商品説明を受けた時の印象通り、非常に操作し易く直感的に使えました。
一番良かったのは、店舗の新規出店の際に商圏の賃貸オーナー様の情報を「ワンクリック謄本取得機能」を使って一気にリストアップでき、そのまますぐにDMを送れた点ですね。
ー賃貸オーナーからの反応はいかがでしたか?
DMは毎月1,800部前後を送付していて、反響率は0.5〜0.8%です。月に10件前後の反響があります。
管理戸数ふえるくんからのDMは2024年の10月から送り始めているのですが、成約になった物件は全6棟で60戸ほど管理戸数が増えました。(本取材は2025年1月)
私たちの商圏はDMを打つ管理会社が少ないので、賃貸オーナー様からしてもDMという販促物に真新しさがあったのだと思います。
ーお問い合わせの内容はいかがですか?
一番印象的だったのは、管理戸数ふえるくんからDMを送った賃貸オーナー様が、現在高齢者施設に入居されていて、DMがご家族に転送され、ご子息の方から相談の問い合わせをもらったことがありましたね。ご家族の方は、親の賃貸物件をどうしたら良いのかわからないケースがほとんどなので比較的温度感の高い反響を獲得できました。
管理戸数ふえるくんの機能面にご要望はありますか?
AIを利用した追客のオートコールシステムがあれば嬉しいですね。
電話口の賃貸オーナーの回答により、自動的にオペレーションが展開されるような。それがあれば管理受託の営業支援ツールは管理戸数ふえるくんだけでいいかもしれません。
今後、会社として実現したいことを教えてください
まずは管理戸数を5年以内に5,000戸にまで到達させたいと考えています。
岐阜県で管理戸数TOPの会社が約4,600戸あります。5,000戸に到達させ、県内TOPの座を掴み取りたいですね。
賃貸オーナー、投資家さんに伝えたい御社の強みを教えてください
地域密着型の営業を続け、現在34期目になっています。岐阜はトヨタ自動車さんの関連工場が多く、日本全体では人口減少あるものの、他県から入ってくる労働者の方からの強い需要がある街です。地元企業との連携や市役所との提携もすでにしており、利回りの良い物件を確保、ご紹介できる点は当社の強みです。
今後の賃貸業界の展望をどのように見ていますか
賃貸仲介業者は飽和状態で、現状の延長線上ではキツくなるのはどこの商圏でも起こると思います。
優秀な人材の確保・情報の正確性・社員教育・接客の質を向上させることができないと、生き残りは難しいのではないかと。
管理業は国内の人口減少があり、今後都心部以外の商圏では空室リスクは上がり続けます。
これまでは「管理費用は幾らです」という勝負が業界内に多くあったと思いますが、これからはオーナー様の資産運用のアドバイスがしっかりとできる会社ではないと生き残りが難しいと思います。
家賃を上げていける、空室を改善できる、分析して提案できる企業であることが重要です。オーナー様も積極投資できる方のほうが収益性が安定するケースが多いので、オーナー様と二人三脚で走っていける会社が求められると思います。
本当に実力がある会社と、そうではない会社の差がより目立つ業界になるとでしょうね。
「昔から任せてもらっている」その延長で管理している会社は今後厳しいのではないでしょうか。
我々は若い社員も多く、地元に古くからいる管理会社に経験値では負けるかもしれませんが、その経験の差を埋めていけるような、信頼される会社になりたいですね。